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日本年金機構の流出問題で改めて危機管理意識について考えてみる

Photo:Virus By:Yuri Yu. Samoilov
Photo:Virus By Yuri Yu. Samoilov

 125万件の個人情報が流出したとされる日本年金機構のウィルス感染問題。起こるべくして起こった問題だと思います。

さらに「流出件数」増加も…日本年金機構・理事長(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

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いやいや、あなたたちもかなりひどかったですよ

 2011年に衆議院のパソコンを感染させて管理者権限を奪取され、パスワード盗み放題、最終的に2676人の国家議員や秘書・職員らの情報を漏らした民主党政権さんはどのように国民に説明したのか・・・。

 わかったらとっとと報告しろというのが野党やメディアさんの言い分ですけど、この衆議院のサーバー感染についてはどうでしょう。

 年金機構では5月8日に問題発覚、6月1日に公表。これはいかんですねー。では、2011年はどうだったか。

 7月25日に感染。8月28日に保守業者が異常を認識。その後異常性を把握できず、発見後も数日放置。9月1日にネットワーク遮断。

 10月25日朝日が単独スクープ。11月10日NTTが調査を終え報告書を作成。そして11月14日に衆議院議院運営委員会庶務小委員会で報告。

 3ヶ月間ほぼ放置状態。これを踏まえて民主党の質問を聞くと実に愉快です。

参考:2011年衆議院サーバーハッキング事件 - Wikipedia

 もし報道機関のリークがなければどうなっていたのか。考えただけでも恐ろしいですが、日本の危機意識はとても希薄だと感じます。

 中学生や高校生がLINEで幾ら個人情報をもらそうが、そこまで実害はないでしょうが、日本のトップが大量にウィルス感染したり、簡単にドローンで放射線物質を投げ込まれたりというのは大問題ではないでしょうか。

 政府の危機意識もそうですが、ネットワークの保守業者なんかもずいぶん適当なもんだと思います。中国が国単位でハッキングを試みて、こうも簡単に感染するというのも問題ですよね。

 報告が遅れてどうなってんだというのもそうですけど、日本の防衛システムはどうなってるんだということを話題に挙げてもらって、ちゃんとした体制を築いていくべきです。

 わかっているだけで、これだけあるんですから企業の情報漏洩、明らかにされていない政府へのハッキングは星の数ほどあるはずです。こういうことが世界では行われている、情報戦線の現状と言うものを伝えもっと危機感を植えつけるような報道がされれば少しは気をつけるようになるのではないでしょうか。

 といっても、ハッカー集団に狙われればひとたまりもありませんし、人為的なミスでうっかり漏洩してしまうこともあるでしょうから、クラウド上には重要な情報を蓄積しないのが一番でしょう。情報は漏れるものだと思って管理するのが良いと思います。