ハイシーズンでもゆっくりできる勝山の町並み保存地区
今週のお題「ゴールデンウィーク2015」ということで、岡山県北部に位置する勝山の町並み保存地区についてのレポです。
え?今ってゴールデンウィークですよね?
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いやぁ、びっくりです。何がって?人がいないんですよ。地元の利益のことは心配になりますが、観光客らしい観光客がほとんどいません。時間帯は午後の3時ぐらいで、ランチ時間は過ぎていますがそれにしても静かです。
なんて素敵な場所なんでしょう。首都圏では数十kmに渡る渋滞で何のための休みなんだか車内で悶々している方もたくさんいる中、この静けさですよ。途中の高速道路でも一切渋滞なしです。岡山市内から1時間足らずでこんな素敵な場所につけるなんて、もっと早く来ておけばよかったです。
しかも、観光駐車場は何と無料でした。
竹原の町並み保存地区に似てますね
竹原はよく行くんですが、竹原市にも町並み保存地区という名前の観光名所があります。マッサンのモデルになった竹鶴酒造のある町並みですが、勝山も酒蔵があり、階段を登ったところにお寺があったりとても作りが似ています。
今回初めて来た勝山の保存地区ですが、保存地区以外も日本の原風景といった感じが続いている町で個人的に勝山の方が気に入りました。
町の保存状態や、新しい建築物も町にマッチするようにオーガナイズされていて、とてもすっきりした印象を受けます。
町の人もあまり商売っ気をみせません。「よってらっしゃい、みてらっしゃい」的な客引きがないんです。ただ、目があえばにっこりと「いらっしゃい」とは言ってくれます。無愛想なわけではありません。
観光客を根こそぎくわえ込む京都や浅草の土産物屋のような威勢の良い商売はこの年になるとちょっと足が遠ざかりますが、こういう静かな場所ならまた来たいと思わせてくれます。
お寺に続くこの階段とそっくりな階段が竹原にもありますが、勝山の方が実にナチュラルに保存されています。でも境内からの景色は竹原も捨てがたいので、是非両方比べてほしいです。
階段を登ると素敵な門構えのカフェらしきものを見つけました。
『cafe うえのだん』と書いてあります。中をちょっと覗いてみると・・・誰も他にお客がいません。ゴ、ゴールデンウィークですよね?お客が多そうだったら帰ろうとか思っていたのに拍子抜けです。
店内は和風のおしゃれな様子です。店内撮影は一言お声がけ下さいとメニューの脇に書かれていたので、今回はやぼは止めて撮影はしませんでした。ご注文の品はご自由に撮影下さいとあったので、西表の黒糖を使っているというスイーツを頂きました。
岡山で立派に生まれ変わったこの西表の黒糖との出会いは、遠く沖縄から今日勝山まできたオッサンには運命としか感じられません。
シフォンケーキセットが予想外に多く、案の定この後の宿の夕飯に支障が出ました。
周囲と一体化したとてもきれいな町並み
京都では条例で町と調和の取れるような看板や外観にするように強制していますが、本来どの町もそうであるべきだとオッサンは思うのです。
屋根の色が赤だったり、黒だったり青だったり、洋風だったり和風だったり、お店の看板がローマ字だったり片仮名だったり、漢字だったり、フォントがてんでバラバラだったり、雑居ビルならまだいいんですが、町全体が無計画にそれをしてしまうとやっぱり汚らしく見えてしまいます。
香港みたいにそのハチャメチャな街づくりが売りだっていうんなら別ですけど、フランスやドイツに見られる統一された町並みはその町並み自体が観光資源にもなるし、組織として一体感が持てます。
「寅さんロケ地」なるthe観光地的なものもありましたが、とてもナチュラルに町全体が保存されている感じがとても好きです。
保存地区と離れた場所でもこういう田舎の道が延々と続いています。何があるわけでもなし、ただ車に乗っているだけで楽しいです。
石垣だけみても芸術です。川と良く合いますね~。勝山の更に奥には温泉街や蒜山高原といった観光名所があるので、他県の人はみな更に県北部の観光地にいってしまっているのかもしれません。せっかくの休日ゆっくりしたいという方にはお勧めです。