がじぇぶ GADGETY BLOG

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インフルエンザワクチン危険説の嘘 ~その1~

Photo:Cambodian boy receiving measles vaccine By:CDC Global Health
Photo:Cambodian boy receiving measles vaccine By CDC Global Health

薬害肝炎、薬害エイズ、子宮頸がんワクチンなどのからみでしょうか、巷では「インフルエンザワクチン(予防接種)は危険だから絶対打たないで!」と考える人がたくさんいるようです。でも、それって本当でしょうか。

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まずは冷静かつ客観的な立場で分析する

 facebookでたまたま目にしたのですが、インフルエンザの予防接種は危険だというコメントに1万以上の「いいね!」とシェア数も2000人を越える方がいらっしゃって、どれも賛成の声ばかりなんです。

 こういう時は、とっても危ないんですよね。なんでもかんでもお役人の悪口を言っていれば良いというものでもないと思うのです。子供、女性、老人、黒人、アイヌ、沖縄基地問題など、弱者やマイノリティーに関する記事というのは同情心につけこみ、無条件で弱者側の意見を聞いてしまいがちです。

 しかも今回は、嫌われ者の政府側を攻撃したり、富裕層である医師や、利権の絡んだ製薬会社などを攻めるという煽りもあり、相当気をつけなければなりません。

反対派が気になる点をまとめると

  • そもそも効果がない。
  • 水銀とか入ってるし怖い。
  • 政府も認めて集団接種を止めてる。
  • アメリカでは自閉症になるって訴訟になっている。

と、いったところでしょうか。後半では上記の検証を、前半部分はまずfacebookで回ってきた記事を検証してみます。

シェア記事の内容は正しいのか

それでも打ちますか?インフルエンザワクチン、、、|セルフケアコーチ 司このみのセルフケアライフ
 特に彼女のヨガに関する特別の感情は持ち合わせていませんが、facebookで流れてきたシェア記事が上記のものでした。

 ブログの内容もとても共感できるもので、体によい物を選んで、日々の鍛錬での健康的な体作り。ヨガをされる彼女の清々しい様子に習って、ヨガなどもやってみたいなと思ったりもします。

 ブログ主自身も、「予防接種したい方はどうぞしてください。ただ、これだけは知っといて。」という柔らかい物腰です。他のサイトではもっと直接的に暴力的な「危険!絶対だめ!」という主張が多く見られるなか、中立的だと感じます。

 『害がない薬なんて、何一つない』その通りです。さすが元看護師さんです。

気になる部分を敢えてつっこんでみる

ワクチンを打っても、インフルエンザにはかかる。どんどん姿を変えていく、ウイルスだからね。

ワクチンを打っても、感染する時はするし
ワクチンを打たなくっても、感染しない時はしない。

 半分賛成で半分反対といったところです。ちゃんと流行するワクチンの種類を予測し、予防接種をすればかなりの効果が期待できます。例え感染しても症状を軽減することが期待できるので、感染した後の症状にも影響します特に免疫力の弱い子どもや体力の落ちた高齢者等には有効です。

それに、感染はまず、粘膜でするから、、、
血液中に抗体を作ってみたところで、
ちゃんとした免疫抗体反応のルートを
たどっていない。

 ・・・これはさっぱりわかりません。体外の抗原に対して、血中で抗体を作り、抗原と結合し無毒化するのであって、それは彼女の言う「インフルエンザにかかっても熱が出るだけで、そのあとは免疫もつく」という自然治癒の過程でも全く同じ原理なのですが。

 目には目を、鼻粘膜には鼻粘膜をという考えなら経鼻投与タイプの生ワクチンをどうぞ(メリットデメリットがあります)。

いや、ワクチンを打てば打つほど、
年々、感染しやすいカラダになっていくことは
間違いなく。。。

 いや・・・間違いですよ。自分で一度インフルエンザになれば免疫力がつくっていってるのに矛盾しています。確信して言えます。この方はワクチンに微量のチメロサールがあるのを理解していても、ワクチンの仕組みをわかっていませんね

ワクチンがどのように作られているのか・・・
本当の意味で、
何の為に作られているのか、、、

 ま、まさかこれはMMRのキバヤシも真っ青の陰謀説のことではないですよね?((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

子供に“水銀”ワクチンを打ちたがる理由 | カレイドスコープ
 なんだかこの辺りからとても怪しいのですが

次にそのウイルスが来ても
もう大丈夫ってヤツ。
それを、自分で作れるんです。
ワクチンという、得体の知れない
へんちくりんなモノを体に入れなくっても良いのです。

 え~?!ワクチンは効かないのに、自然感染でできた抗体だと大丈夫?そもそもワクチン打っても、抗体は自分で作るので、「自分で作れるんです。」というのもどうなのでしょう。

 国立感染症研究所の流行予測もコケにされたもんですけど、それより自然感染で抗体つくって、更に続けて同じ「そのインフルエンザ」にかかる確率を主張して「大丈夫ってヤツ。」なんてことは言えないですよね。

 不幸なことに、一年で2度、3度とインフルエンザにかかる人もいますから、これを考慮すれば「ワクチン打ってもどうせ感染する」とも考えられますが、感染する確立を下げることと、感染後の症状の軽減という意味はあります。

数日しんどい想いをするけれど。。。
発熱は、
不良細胞の処理もしてくれるし、
癌細胞もやっつけてくれる❤

 う、うーん。癌細胞が死ぬのは40度近い高熱なので、当然そんな高熱が続けば最悪死にます幼児に見られるインフルエンザ脳症は1~2日で発症することが多いです。体力のない高齢者では、肺炎や気管支炎など重い合併症を引き起こす可能性が高いです。

 元気もりもりの現役軍人がバタバタ倒れたスペイン風邪の死者は4000万~5000万人、ヨガが大好きなインド人は1000万人以上が亡くなっています

スーパーの安い食材ばかりを買わず、
ちゃんとしたモノをできる範囲で選んで
日ごろから食べて欲しいモノです。

 高いお金だして有機野菜や、無農薬野菜を買っても、鶏糞、牛糞、窒素、油かす、魚かす、彼女のいう抗生物質もばんばん使ってますし、ホルムアルデヒドだってきのこ、野菜、魚、肉等に含まれる。

 

 有機野菜云々は、ブログ主の主張ではない所かもしれませんが、ワクチンの危険性についてわかりやすく書かれた本ということで紹介されている『子どとも病気にする親健康にする親より』の著者「内海聡」医師の勧めるものが無農薬野菜、自然食というものでしたので、敢えて触れてみました。

 また、ブログ内に写真つきでしるされていた危険なものリストですが、それは『NaturalNews exclusive: International Medical Council on Vaccination refutes vaccine propaganda with myth-busting report』から引用していると思われます。

 そちらを日本語に訳されたのが為清勝彦さんですが、彼も同じように自身のサイトオーガニック食品について勧めています

為清勝彦ウェブサイト
 他にも為清さんは、

人類よ起ち上がれ! ムーンマトリックス[ゲームプラン篇1] 食品・医療品で心身を攻撃し、人間を疲弊させる(超☆ぴかぴか) (超☆ぴかぴか文庫)

マネーハンドラー ロックフェラーの完全支配 【アグリスーティカル(食糧・医薬)】編 (超知ライブラリー 53)

等の著書があり、陰謀論的なものに主張がおありのようです。

 陰謀論でいえば、為清さん同様、内海医師にも共通するところです。

 

 ブログの内容に話を戻すと、ブログ主は塵も積もればということで、ワクチンでの水銀摂取量等に警鐘を鳴らしているようですが、自然界の水銀摂取量とワクチンからの水銀摂取量を比べれば、自然界こそ山となり、インフルエンザワクチンは塵に過ぎません。

 ※そもそもチメロサールフリーのワクチンもあります。

 アメリカ政府が警告する幼児の予防接種のように30本以上のワクチン接種をするお子さんが日本でどのくらいいらっしゃるのでしょう?

 都合の良い部分のみ欧米に当てはめて、日本との現実を無視するような煽りが多くのサイトで見られます。

 また、自身で比較検討することができず、他人の意見を鵜呑みにしてしまう自分自身にも問題があります。

打つデメリットをちゃんと
責任を持って受け取る覚悟のある人
打てば良いと思います。

 とブログ主の方が正しい方向へ皆さんを導いてくださっていますので、次項では、皆さんが気になる水銀量や自閉症との関係等に注目してみたいと思います。


インフルエンザワクチン危険説の嘘 ~その2~ - GADGETY BLOG

 

追記、インフルエンザワクチン危険説の嘘 ~その3~ も追加しました。