電子商取引の売上1750倍!!13億の物欲が全世界で爆発する独身の日(11月11日)とは?
中国のeコマース(電子商取引)は年々拡大を続け、アリババグループのタオバオ(淘宝)や天猫(Tmall)を筆頭に、近年では京東や当当網といったウェブサイトもどんどん勢力を伸ばしています。
そんなウェブサイトを通じた全世界を相手にした電子商取引で今最大にして最も注目されているセール期間が毎年11月11日に催される「1(シングル)」が並んだその名も「独身の日」です。2009年度にアリババグループが船頭を務めた独身の日セールは今やバレンタインやハロウィーンの経済効果など遠く及ばないほどの盛り上がるを見せる世界規模の一大イベントと様相を変えています。
ポッキーの日とか、トッポの日とか言ってる場合じゃないですよ!ガジェット好きなら独身の日の大バーゲンセールに飛びつきましょう!以下、熱い独身の日について語ります。
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アリババグループの2015年度セール売上は初イベントから1750倍!
「独身の日」という名前で知られていますが、本家中国では「双十一(ダブルイレブン)」や「光棍(枝葉のない棍棒=転じて独身)記念日」等と言う名で知られています。
2009年11月11日にアリババグループが初の「双十一」のプロモーションを行ったところ、5200万元(約7.9億円)を売り上げました。このときの正式なセール名は「双十一购物狂欢节、全球狂欢节」英名は「Double 11 shopping carnival」です。
そして翌年2010年には19億元(約290億円)、更に100年に1度訪れる「1」が6つも並ぶ2011年11月11日には大掛かりなマーケティングで驚異的な売上をあげます。
ちなみに中国全体だと2018年は2500億元(約4兆1,070億円)が動く超超超巨大市場と予測されています。
伝説の始まり2011年の「双十一」の驚異的な売上げ
2011年の「双十一」セールでは11月11日午前0時、開始わずか8分で売上1億元(約15.2億円)突破。21分後には2億元(約30.5億円)を越え、1時間後には5億元(76.3億円)を越えてしまうほどの大盛況ぶりでした。
10時間を越えた時点で売上10億元(約152.6億円)突破。13時間後には15億元(約229億円)にまで到達。最終的には淘宝だけで33.6億(約512.7億円)の売上、グループ全体のオンライン取引は52億元(約793億円)となりました。
これは中国人一人当たり4元の買い物をしたということになります。ちなみに、省別の消費ランキングをみると第1位は浙江省、2位は江蘇、3位は広東省となっています。浙江省に至っては一つの省で4.15億元(約63.3億円)を消費しました。アッーΣ(゚Д゚)!
2013年度には初年度比360倍、2014年度には1100倍の規模に成長
2013年度の売上は191億元(約2915億円)になり、2009年から始まった初めての独身記念セール開始から5年後にあたる2014年の節目の年には1100倍の規模に跳ね上がり総売上は571億元(約8714億円)となったのです。
2014年度の省別消費ランキングのトップ3の顔ぶれは2011年と変わっていませんが、2011年度3位だった広東省がこの年の1位になっています。
上海は4位、北京は7位ということから、大都市の人間はあまり関心がないかと思うかもしれませんが、人口比でみると広東省だけで1億430万人というほぼ日本の総人口にあたる数になる一方、上海市は2301万人、北京市1961万人と5倍近く人口の差がある中で大健闘といったところでしょう。
2015年度は日本企業も大儲け!
独身の日は中国企業のお祭りかというと、もちろん違います。eコマース(電子商取引)の世界ですから、世界中の企業が勝利を掴む大チャンスの日です。
そして、世界217の国と地域が参加する超巨大モールで成功した企業といえば、日本のユニクロが有名です。2014年の2倍の売上となる6億元以上を売上、Tモール全体でみても堂々の第4位となるすさまじい売上だったことがわかります。
・ユニクロ、中国の「独身の日」通販サイトセールで全業態4位、アパレル部門1位の売上達成 -昨年比約2倍の6億元以上を販売- - UNIQLO ユニクロ
・「独身の日」1日で4万足の靴を売上!ミキハウストレードに訊く、メーカー越境EC成功の秘訣 (1/4)|ネット通販情報満載の無料Webマガジン「ECzine(イーシージン)」
この成功に学べとばかりに、日本企業も年々「独身の日」に注目し、第二のユニクロ目指して2016年のセールに参戦するのです。そうくれば投資家の注目も自然と「独身の日」に注目することになり注目銘柄にカルビー、明治HLD、キリン堂H、、花王、 資生堂、日通等の消費関連銘柄から物流関連銘柄に至るまで様々な部門への影響があるのが「独身の日」なのです。
・兜町キャスターの「カブ猛勉強中」 | 中国「独身の日」商戦で大化け予感の銘柄はココだ | 会社四季報オンライン
米国「サイバーマンデー」なんて比じゃないガジェット祭りがまっている
ガジェオタおやじが何故こうも熱くなっているかというと、その理由は2015年の売上トップ企業を見て下さい。
1位 小米 (Xiaomi)
2位 華為 (Huawei)
3位 蘇寧 (Suning)
4位 ユニクロ
5位 魅族 (Meizu)
6位 ハイアール(Haier)
7位 実創(Sitrust)
8位 林氏木業 (LinShiMuYe)
9位 楽視TV (Letv)
10位 聯通華盛 (VSENS)
2015年の売上は912.17億元(約1超4000億円、2015年時は1兆7000億!)を記録し、2009年の1750倍の規模にまで膨れ上がった超超巨大市場を支えているのがガジェット野郎ご用達のXiaomiなどのデジタル産業の雄たちです。
Huaweiも最近どんどんおもしろいハイスペックスマホやポケットWiFi、スマとウォッチ等をリリースしていますので、今年の独身の日もすさまじい売上をみせそうですよね。
その規模自体米国のサイバーマンデーを大きく越えるまでに成長した「双十一」の大バーゲンセールですが、そのセールを支える商品の多くがデジタル製品とそれを取り巻く最先端ガジェットを開発・販売する企業なんです。
ガジェット好きならこのセールを見逃すわけにはいきません。ウォルマートもこのビッグイベントに正式に参加してくるあたり、これからもますます盛り上がってくるイベントになること間違い無しです。
・狙うは「独身の日」商戦、ウォルマートが中国で合弁事業を発表(フォーブス ジャパン) - goo ニュース
売上アップを後押しする仕掛けはもう始まっている
11月11日のセールに向けて、事前に複数のイベントがすでに始まっています。芸能人や、有名ブロガーの生出演番組や、Tモール利用者に当たるご祝儀イベントなどですでに消費者の購買意欲を刺激しまくっているのです。
中華系ガジェット大手ももちろん独身の日セールを開催!
中国のデジタル製品といえば、いつもお世話になっているGearBest、OneMixの販売をいち早く開始したgeekbuyingなどもお正月以上の気合を入れて大大大セールを毎年行っています。
早くからセール会場をチェックしてくれた方にお得な割引がもらえるような仕掛けもあるので、まだ中華系通販を利用したことがないという方もこの機会に是非日本ではみかけない珍しいデジモノをお得にゲットしてください(●´ω`●)
GEARBEST独身の日セール