過激派イスラムテロに立ち向かうフランスを報じる姿勢に疑問
photo:from NEW YORK POST
パリの銃撃事件を報じるニュースを見ていると、あたかも過激なイスラム組織が言論の自由を主張するフランスの新聞社を襲ったテロかのような発言を感じるが、本当にそうだろうか。
シャルリー・エブド社は何をしたのか
スポンサードリンク
イスラムを小馬鹿にするような風刺画を描くたびに目をつけられていた新聞社です。幾度が報復行為にあい、何度も警告をイスラム組織だけでなく、フランスの警察からも注意を受けていました。
それでも懲りずに挑発行為。イスラム側も報復と警告を続けていました。
それでもやっぱりやっちゃうこの会社・・・。
終いには預言者をゲイ扱い。
一連の行為をどうみるか
このような風刺画が言論の自由だと言えるのか。日本の報道はろくでなし子さんの行動も芸術だと支持するようなところもあるので、イスラムの風刺をどのようにやろうが自由だろうという立場なのかもしれません。
英芸術家 ろくでなし子氏との共同制作考え彼女にエール送る - エキサイトニュース
でも、これは大仏様の顔をウルトラマンに変えて怪獣と戦わせるようなしろものではありません。
そもそも、お釈迦様も偶像崇拝を禁止しているのに、いたるところに大仏を掘ったり、お守りにしたり、絵を描いたりして信仰を続けているような中途半端な信仰ではイスラムの精神は理解できるはずもありません。
偶像崇拝を破るばかりか、その描いた絵が自分たちの唯一神を貶めるような内容なら怒りに震えるでしょう。
彼らは文句を言えるだけの信仰を持っています。今では肌も露わに、鳥居でお辞儀もせず、参拝前に手も洗わない日本人の神道精神とは比べ物になりません。
何千年と信じ続けてきたものがあるんです。21世紀になっても、信仰を忘れず。
留学先でまわりが馬鹿騒ぎしていても、決してお酒を飲まず、豚肉を口にせず、人の悪口をいわず、夫以外には顔を見せず。罪を犯せば厳しい罰を受けてきた人たちです。
それが、愛人をもとうが自由、大統領が浮気しようが自由。豚肉だろうが牛肉だろうが食いちらかす。昼も夜も酒を飲む。口でクリスチャンといっても戒律も何も守らない。そのくせ他宗教は野蛮だと愚痴をたれる。
自分たちで喧嘩をふっかけて、喧嘩になればテロだと叫ぶ。
一体どちらが人格者でどちらが過激派でしょうか。中国がウイグルの人たちをテロ集団だと叫んでいるのと同じだと感じています。
ちなみに、イスラムの人はキリスト教、特にイエスのことは尊敬すらしています。
馬鹿にしているのはイスラムだけではない
フランス人はじめ、白人というのは基本的にアジア人や有色人種というのを馬鹿にしています。
頭のどこかで中国や貧しいアジアを馬鹿にしている日本人がいるような感覚に似ていると思いますが、その感覚ではわからない、もっと捻じ曲がったホワイトパワーなる感情があります。
もちろん、牧師のようなきれいな澄み切った心の日本人がいるように、白人様の中にも話のわかるかたもたくさんいらっしゃるでしょうが、択一する相手が「アラブor白人」「黒人or白人」「アジアor白人」となるとどうでしょう。
理性や正義もふっとばして、白人の味方につくということは往々にしてあります。
アジア人如きが、同じように福島原発をやじったら白人様はどうなるでしょう。
チェルノブイリを揶揄して、三つ足のイエスを描いたり、手が四本あるローマ教皇を描いたりしたとき世界はどのような反応をするでしょうか。
ユーモアとは何のか。
こんなデモ行進に世界各国の首脳が参加するという幼稚さに本当に嫌気がしています。知ってて参加していると思うので、やはり幼稚というよりも狡猾というべきでしょうか。
フランスの新聞社襲撃事件から「表現の自由」の二面性を考える-サイード『イスラム報道』を読み返す(六辻彰二) - 個人 - Yahoo!ニュース