読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

がじぇぶ GADGETY BLOG

気がづくとデジタル製品に溢れた生活になっていました。日々の徒然なる出来事などだらだらと書いております。@gadgetyjp

でた!間違った日本語!早急はなんと読む?

Photo:Speak up, make your voice heard By:HowardLake
Photo:Speak up, make your voice heard By HowardLake

safe driverでもいいじゃないかとぶつぶつ文句をブログに書いたばかりですが、先ほどパスタを巻きながらみていた「ごきげんよう」に出ていた元NHKのアナウンサーが「周りの日本語が間違っていて困る」と職業病のことを漏らしていました。

スポンサードリンク

誤字脱字だらけのブログでいうのもなんですが、そんなもの間違った日本語じゃないぞって逆に諭してあげたかったです。

無理やり作り出した標準語を口語で強要するのは不適当

「出生届け」を周りが「しゅっせい」届けというのが気になるんだとか。「早急」を「そうきゅう」という人がいるから教えてあげたくても、場の空気を読んで黙っているそうです。

 「出生=しゅっしょう」「早急=さっきゅう」というのが、住吉美紀さんのおっしゃる正しい日本語でした。

標準語と方言

漢読、呉読って知ってますか?

 まず「出生」の「生」という字ですが「せい」とも「しょう」とも読みますよね?「うまれる」の「う」ともよむし、「なまびーる」の「なま」とも読めます。

 外国人が「日本語って難しい!」とよく文句をいいます。それに応えて日本人も「大丈夫、すぐ覚えるから。」な~んてことは日本語学習者にはよくある会話です。

 でもそれは「漢字」の読みの話で、もう日本語(やまとことば)だけの話ではないのです。

 「生」の音読みはショウとセイとだけ覚えてもいいですけど、ショウは呉音といって、六朝時代末期の音系からきた読み方です。同じくセイは漢読といって唐代の長安音の音系からきた読み方です。

第135話 日本の漢字音・呉音と漢音

 言い換えるならば、時代も違えば、長安と江南という土地も国(当時は中国という概念では縛られていない)も違う言葉の読み方をひっぱりだしてきて「まともな日本語喋ってくれよ。」と嘆いていることになります。馬鹿馬鹿しいですよね。

 

 NHKの方は皆さんきっと生真面目なんでしょう。NHKのブログにもシュッセイとシュッショウの読み方についてこうかかれています。

出生率(シュッショウリツ・シュッセイリツ)どちらの読み方が正しいと思いますか?このことば、本来はシュッショウリツと読みます。漢字を見ると「シュッ セイ」と読めるので、そう読んでしまうのかもしれませんが、「シュッセイ」は誤読です。誤読ですが、「シュッセイ」の方が読みやすいので、そう読む人が増 えて「シュッセイ」という読み方も辞書に載るようになりました。しかし、辞書にも本来は「シュッショウ」であることが載っています。

出生率の読み方は? - トクする日本語 - NHK アナウンスルームより

 「辞書にあるからこれが正しい日本語です。」これはあまりに乱暴すぎます。私が新しい辞書を編纂して「シュッセイ」とだけ記せば「シュッセイ」が正しい日本語と認められるのでしょうか?違いますよね。

 

 言葉は生き物です。常に変化するものですから、例えNHKで「シュッショウ」と決まっていたとしても、世間の読み方が間違っている等と指摘することは傲慢です。何より間違ってなどいないのですから。

 蝶を「テフ」と読みなさいとNHKのアナウンサーに苦情をいれても門前払いですよね。同じことです。辞書ではなく、時の流れが自然と我々に「チョウ」と読ませるのです。

 「シュッセイ」だと戦地に赴くことですよなんて言っていましたが、日本語を知っているというより、習ったことをそのまま素直に受け入れる方なんでしょう。

 部下としてはこれほどありがたいことはないです。NHKのまだまだお堅い部分を知れてほっとしました。

慣用読みって知ってますか?

 「早急」はサッキュウと読むのが正しいと住吉さんはおっしゃっていましたが、どうでしょう?

 民放でもソウキュウと読むようになっているようです。これも、漢読、呉読からくる問題ですが、それに加えて慣用読みという問題も出てきます。

 「施行」これもシコウとセコウどちらも読めますが、漢字の読みで聞かれる場合は大抵が「セコウ」と読ませたがります。

 これは法律関係において「執行シッコウ」と「施工シコウ」では間違いが生じやすいため「セコウ」と読むのが、大衆化したと言われています。

 早急もこれまでの一般的な読みに従えば「ソウキュウ」と読むほうが自然で、「サッ」と読むのは慣用的な読み方で、むしろ正しく漢字を勉強していない百姓等が使う読み方です。

 「早」の訓読み「さ」を音読み化させた「サッ」という読み方は、デタラメの極みとも言うべき読み方ですが、NHKのアナウンサーに擁護されるまでになるとは大したものです。

 しかし、例えば早急だか送球だかわからないという理由でNHKや特定の会社で「サッキュウ」と読むのは一向にかまいませんが、「あなたの日本語おかしい!」なんてことは勝手過ぎると思うのです。

 という私にも許容範囲があり、昨今のアナウンサーやナレーターの方が、ギャル風の平坦な「カレシ」「カノジョ」「クラブ」と発音するのは我慢なりません。

 全国どこもかしこも母親のことを「おかん」と呼ぶような風潮も如何なものかといきり立っております。

 ダブルスタンダードと言われても仕方ないですが、ジジイとはそういう生き物です。

おまけ 般若心経の読み

 インドから中国大陸へ、大陸から日本へ伝わった仏教も漢字の読みの歴史と関係します。日本語の読みから広大な世界の歴史を遡ることができるのはとてもおもしろくないですか?

 般若心経は元々サンスクリット語の発音を当時の中国語読みの音に合わせて漢字でかかれた部分があるので、伝来の過程で本来の音とは遠くかけ離れています。

 それを、読み方が違うだとか、一生懸命現代漢字風の読みを振ったり、写経したり、日本人が日本式で行うことを疑問にも思いますが、ここまでいけばこれはもう日本の新しい文化といっても良いのではないでしょうか。

 中国語バージョンもこれは、現代北京語の発音なので当時の発音とは違うでしょう。大事な呪を伝言ゲームみたいな形で伝えたものだから、本当の呪を知っている人は存在しないのではないでしょうか。

 サンスクリットもやはり古代のままの発音や意味をそのままに解釈できる人はきっといないでしょうね。